風水で理想的なリビング
家族が集まるリビングは、玄関同様、明るく吉方位にあることが基本です。日当たりが良く、家の中央にしつらえられたリビングは人気が高く、良くある間取り。実は風水的にも高印象な間取りなのです。方位としては、南、東南が吉とされています。
ただ、玄関にしてもリビングにしても、こうした日当たりの良さというのは実は日本的な考え方で、本場中国の風水では日当たりは全くといっていいほど考慮されません。これは日本人と中国人の考え方の違いももちろんあるのですが、気候が異なることも関係しているのかも知れません。中国の風水では日当たりは考慮されませんが、風水にのっとって作ったリビングが、結果日当たりの良いものになると理解すればいいでしょう。もしかして昔ながらのお茶の間などは、玄関から入ってすぐの部屋、という間取りが多いのは、日本風の風水、家相が大きく影響していたのですね。
家族が集まるリビングで注意したいのは、リビングキッチン。リビングと一体になったキッチンは、火と水がリラックス空間に持ち込まれることになります。リビングとダイニングを別空間として扱うよう、何らかの配慮が必要になります。といっても、扉で仕切らなければいけないわけではなく、間仕切り家具やラグを使って空間を仕切るだけでも効果はあります。もちろん、風水的には別空間にしたほうがいいです。また、キッチンを使う人の背面は、人が通ったり、調理の邪魔になったりしない作りがいいので、リビングキッチンであれば対面キッチンの方が良いことになります。